高尾山口駅 – 陣馬山をトレランで往復(実行編・復路)
往路で早々に体力不足が露呈したものの、それでも何とか陣馬山までたどり着きました。
折り返し地点の陣馬山に着いた時、体力や脚の状態は悪くなかったので、「ここまで来たから復路も行こう!」と決めて、30分ちょっと休憩してからスタート。
陣馬山から明王峠に向かう道は、この縦走路の中でいちばんキレイな道だと思います。走りやすくて緑がキレイで。
でも、以前歩いた時はここで野生の猿たちに遭遇したところ。「キー!キー!」とあちこちで叫んでいたのを思い出し、ちょっと身構えてしまう。
高尾山の方が低いため、上り下りはあるものの、基本的には下り基調。体が軽くなったようにスタスタと走り抜けていきます。
トレイルランニングの下りはこれが面白い。うねるような木の根が網目状に生えている足元を、蹴り出した瞬間どこに足を着地させるか決断しながら、自分の走力とは信じられないくらいのスピードで走り抜けていきます。
転んだら大けがだなと思いながら、そうならないように慎重に、でも大胆に。
息が切れるまで思いっきり走って、スピードを緩めて、また走る。
疾走感という言葉が、何よりも最適な表現。
巻き道を使いながらどんどん走っていくと、次第に体が悲鳴を上げ始めました。
正確には、膝裏からヒラメ筋にかけての筋肉と腱が、痛みを出すようになってきました。
脚への負担に配慮して着地したり、腕で重心移動させてダイレクトに衝撃を受けないようにしていたものの、脚には相当な衝撃が加わり続けていたようで、少しずつ痛みが増して歩く頻度が高くなってきました。
路肩にかわいらしい花が咲いていました。「丘虎の尾」という花らしい。5月にあちこち咲いていたシャガや山ツツジの花を見かけなくなって、花の季節は終わったと思っていたけれど。
花に癒され元気をもらって走り、高い段差で膝痛を食らって歩く、の繰り返し。あの疾走感とは無縁の、段差を下りる姿はきっとご年配の「どっこらしょ」感が出ていたに違いない。
ようやく見慣れた小仏城山。ここまで来たら4分の3は過ぎた感覚。ゴールが見えてきた。
かき氷がうますぎる…。水分じゃない、糖分がうますぎる。
頭キーンは全くならず、シャクシャクと食べながら冷・糖・水をたらふく摂取。
ホントこの味は、しばらく忘れられない。
高尾山の山頂は行かず、巻き道で稲荷山を下ります。このルート、それなりに段差のあるルートなので、膝がホントヤバかった。
ゴールまでの道のりと同じく、水も残りわずか。
そして高尾山口駅に到着。コーラがホントにホントに生き返ります。
総距離27kmを5時間47分で完走しました!
往復の記録はこちら▼ ▼
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4457651.html
走り終わった直後は分からなかったけど、時間が経つにつれて完走の喜びがじわじわと感じるようになりました。
膝の痛みは2日ほど続いた後にスッと消えて、日常ランはできるようになりました。少し筋肉がついたような感じがします。