富士山の途中にある宝永山
日本一高い富士登山をしようと思うと身構えてしまいますが、近くまでならどこまで行けるのか調べてみると、
富士山の中腹に、およそ300年前に大噴火をおこした宝永山という山なら日帰りで行けることが分かりました。
高さでは5合目〜6合目くらいにあって、富士宮登山口からだと往復で6kmほど。この距離なら高尾山を麓から頂上するのとあまり変わりません。
富士宮登山口は夏山シーズンになるとマイカー規制がかかりますが、6月はまだ車で行けます。
連日猛暑が続き、梅雨はどこにいったのかと思うくらいですが、富士宮登山口までくると、寒い!
しかも風が強く耳も痛くなってくるので、フードをかぶって上りました。
スタート地点の標高が既に2400m。まだシーズンじゃありませんが、駐車場はそれなりに混んでいます。
溶けた溶岩が固まった石や軽石が登山道のあちこちにあります。
山の向こうは晴れていますが、こちらは曇り。しかし何と言っても今日は風が強い!
奥に見える山が宝永山で、左にある“窪地”は宝永第一火口。300年ほど前、ここで大噴火が起きて周囲の町は焼かれ、100km離れた江戸まで灰が降ったそうです。
遮るものがないところは飛ばされそうな風が吹き、小石が飛んできて痛い時もあります。火口から上ったところに“馬の背”と呼ばれる登山道があり、そこまで来たらもう宝永山山頂はすぐなのですが、馬の背は何も遮るものがないため比べ物にならないくらいの突風が吹いていると、戻ってきた登山客が教えてくれました。馬の背を目指して上っていましたが、今日はここで引き返すことにしました。
みるみるガスが出て天気が変わり、雨も降ってきました。ただ、林の中に入ると風は治まります。
たった3kmの登山でしたが、自然の力強さをまざまざと感じました。次は穏やかに晴れてる時に来よう。